珍しい仕事のご紹介

2019年を迎えてもう10日目となりました。

当事務所も年末年始でデスク周りの整理や掃除をし、穏やかに通常営業を開始しております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。



新年1回目の内容ですが、昨年の仕事の中で少し珍しい案件をご紹介したいと思います。


依頼があったのは、2016年でした。

㈱吉谷機械製作所さんより、自動揚水システムのパネルを一新したいとご依頼いただきました。技術部に居た同級生が推薦してくれたようです。


吉谷機械製作所さんは、消防ポンプ作りから始まり、今では全国でも数社しかない消防車両の製造を手がけられる会社です。工場には真っ赤な車体がたくさん。


自動揚水システムのパネルは、消防車の稼働状態や、どこから放水や汲み取りされているかを示す重要な部品です。現在はデジタル液晶パネルが主流のようですが、アナログパネルも需要がまだあるとのことで、部品在庫が少なくなったこともあり新しくしたいということでした。

基本機能やボタン配置等は基盤の関係で変えれないので、主にピクトグラムの刷新や、素材やバックライトの光り方をデザインしました。

当初はこのような金属パネルに穴あけで、ライトも吉谷さんの企業カラーでもある青色LEDでのデザインを提案しましたが、社内での各課の意見・要望等でコスト制約等あり既存製品でのボタンや、視認性の良い赤色&緑色LED、そして金属ではなく透明シートでとなりました。その間に試作品開発の期間もありと、ようやく完成したのが昨年でした。


↑完成品の動作した状態

↑消防車に取り付けた状態

↑左右両面に付きます。


工業製品のデザイン依頼は初めてでしたが、高校は工業高校で、東京のデザイン学校ではプロダクトデザイン専攻でしたので、個人的には知識を生かせつつ楽しくできた仕事です。鳥取の消防車に装備されるのは、まだ先らしいですが、いつか街を走る消防車で見かける日を心待ちにしている次第です。


本年も通常のグラフィックデザインの範囲外でのご依頼も、お待ちしております♪



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